胎動が弱くなった

 予定日を目前にして、今日一日中そういえば胎動が弱い。胎動があるにはあるのだが、昨日までの力強さがない……。

 今日一日は最後の週末かも、ということで夫と二人であれこれしていたので、日中はあまり気にならなかった。夜になって、そう言えば……という状況で、まあ二人して心配していても仕方ないので産院に電話してみる。
 それだけだとなんとも言えない、心配なら来てくれればモニターを取りますよ、とのことなので、このまま不安に過ごすより良いだろうと車を出して真夜中の産院へ。
 
 通されたのはLD室、うわあここで産むのかーと胸中で呟きつつモニターを取ってもらう。その間、別のLD室で陣痛が始まった妊婦さんがいるらしく、激しく呻く声が定期的に漏れ聞こえ夫と二人で震え上がり、安産を祈願しておいた。無事に産まれると良いな……。明日は我が身。
 40分くらいで助産婦さんがグラフを見て「張り、ありましたか?」と訊かれる。その間に自分が感じたのはいつもより弱めの胎動が1〜2回だったのでその通り答えたら、張りの有無を再度訊かれる。張りはあまり感じなかったです、と答えると「うーん、グラフだと定期的に張りがあるっぽいんだけどねえ……」とのお言葉。
 
 いずれにせよ中の人は元気で、明日も気になるようなら日中の診察時間に来てください、と言われて終了。受付が閉まっているので預り金を一万円お支払いし、後日精算という形で真夜中の産院を出る。

「真夜中にゴメンね」
「いえいえ、自分には感覚も分からないし、一晩中不安で過ごすよりずっと良いよ。何もなくて良かった」
 嫌な顔一つせずに付き合ってくれた夫に感謝。自分に出来ることが何もなくて歯痒いよ、と彼は言うが、妊婦の肉体的・精神的な支えと言う大事な仕事をやってもらっている。有り難い。